灸(漢字)

普及版 字通 「灸(漢字)」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 7画

[字音] キュウ(キウ)
[字訓] やい

[説文解字]
[その他]

[字形] 形声
声符は久(きゅう)。久は人を後ろから支柱で支える形。ここでは声符とみてよい。〔説文〕十上に「(や)くなり」とあり、鍼灸の灸。古くから医療、また刑罰に用いた。〔荘子、盗跖〕に「丘は謂(いはゆる)無くして自ら灸するなり」とあり、〔史記、倉公伝〕に灸法のことが詳しくみえる。〔後漢書、光武帝紀下〕に「敢て奴婢に灸するものは、論ずること律の如くせよ」とあって、懲罰として灸を加えることを禁じている。

[訓義]
1. やいと、きゅう。
2. 久と通じ、おしあてる、ささえる、ふさぐ、つける。

[古辞書の訓]
名義抄〕灸 ヤク・ヤイトウ 〔字鏡集〕灸 ヤク・タツ・ニルシシ・アツシ・サシ・コガス・アブル・アブリモノ・ヤイトウ

[熟語]
灸刺・灸灸草灸瘡灸眉灸面灸療
[下接語]
刺灸・針灸・注灸・天灸・点灸・当灸・

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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