精選版 日本国語大辞典 「炉・鑪」の意味・読み・例文・類語
ろ【炉・鑪】
〘名〙
① 床(ゆか)を方形に切って火を燃やし、暖をとったり、ものを煮炊きしたりするところ。茶席で湯を沸かすためのものもいう。《季・冬》
② 火ばち。手あぶり。
③ 暖炉(だんろ)。ストーブ。
※花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉一「僕は自づから炉を擁して眠らんのみ。唯だ冀(こひねがは)くは少しく石炭を添へよ」 〔駱賓王‐冬日宴詩〕
④ 香炉。
※菅家文草(900頃)二・苦熱「未レ出二炎蒸天地鑪一、况行二世路一甚崎嶇」 〔庾信‐刀銘〕
⑥ ボイラーで燃料の燃焼する火格子の部分をいう。焚口(たきぐち)から火堰までの部分。
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