精選版 日本国語大辞典 「点」の意味・読み・例文・類語
てん【点】
てん‐・ずる【点】
ちょ‐ぼ【点】
てん‐・ず【点】
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出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報
幾何学における点は,直線や平面とともに(古典的な)幾何学を構成する基本概念であって,ふつう点とは位置のみがあって大きさのないものと説明されている。ユークリッドの《ストイケイア》も,その冒頭の定義の第1に〈点は部分をもたないもの〉,第3に〈線の端は点〉と述べ,また公準の第1に〈任意の2点は直線で結べる〉ことを要請して幾何学を展開している。ユークリッドは上述のように点を定義するが,これは数学的な定義とはいえず,ただ点の暗示的記述にすぎない。古代ギリシア以来,点の定義はいろいろと模索されたが,幾何学を完全な論理体系として構成しようとするかぎり,点は直線や平面とともに無定義術語として,これらの相互間の関係を与える公理によって規定するという方法をとらざるを得ないことがヒルベルトによって1899年に示された。なお,現代の数学においては,抽象的なものの集りである集合をしばしば空間と呼び,この場合に集合を構成する元を空間の点と呼ぶ。
執筆者:中岡 稔
航海や航空に関して用いられる角度の単位で,記号はpt。航海などで用いられるコンパスには,円周を32等分した点をつけることが13世紀の中ごろより始まったといわれる。つまり,1pt=(2π/32)rad=(π/16)rad=(360/32)°=11.25°である。
執筆者:大井 みさほ
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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図形を構成する究極の要素が点である。点そのものを定義することはできないが、二つの直線の共有点、あるいは、異なる2点が一つの直線を定める、などというように他の図形との相互関係によって点が規定される。「点には位置だけがあって大きさはない」、あるいは、「点が集まって線となる」など、一見矛盾した言い表し方もあるが、平面幾何を公理的に構成するときには、点と直線と平面とは、いわゆる無定義述語であり、それらの相互関係が公理として述べられる。現実のいろいろな形を理想化して三角形や四角形などの図形を考えるが、このとき、異なる2点を結ぶ線分とか、三つの点を線分で結んだ三角形というふうに考えたりする。平面や空間の全体にわたって点を考えるときの点の位置は、座標を定め、実数の組によって表される。
[柴田敏男]
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…20世紀においては,新しい技法の開拓や音楽観の変化に伴って,主題概念そのものが再検討を迫られている。なお,フーガなどの模倣対位法楽曲の主題をサブジェクトsubject(ポイントpointともいう)という。【土田 英三郎】。…
…航海や航空に関して用いられる角度の単位で,記号はpt。航海などで用いられるコンパスには,円周を32等分した点をつけることが13世紀の中ごろより始まったといわれる。つまり,1pt=(2π/32)rad=(π/16)rad=(360/32)゜=11.25゜である。【大井 みさほ】…
…海に突出した陸地の先端部。成因としては,山稜が沈水した場合や,硬い岩石からなるため波の浸食に抗して形成される場合が多い。また砂の堆積で突出する砂嘴(さし)の岬もある。瀬戸内海の岬の多くは沈水山稜タイプであり,太平洋に突出する犬吠埼(いぬぼうさき),伊良湖岬(いらごみさき)などは硬岩タイプである。また北海道の野付崎(のつけざき),神戸の和田岬などは砂嘴タイプである。岬を示す用語としては,岬,崎,埼,碕のほかに角,鼻などがある。…
※「点」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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