為寄・仕寄(読み)しよす

精選版 日本国語大辞典 「為寄・仕寄」の意味・読み・例文・類語

し‐よ・す【為寄・仕寄】

〘他サ下二〙 目的のものに自分を近づける。自分の思うような状態に近づける。
太平記(14C後)三七四方の敵雲霞の如く也と告たりければ、是程に能しよせたる天下を、一時に失ふべきにあらず」
浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)五「是程迄に仕寄(シヨセ)たるに、大事の敵を取にがせし事の無念さよ」

し‐よせ【為寄・仕寄】

〘名〙 城などに攻め寄せること。しより。
※近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉五「川を前に受け立木茂りし所もあれば筑波へ仕寄(シヨ)せの陣場にはこれ究竟地所

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