無花果・映日果(読み)いちじく

大辞林 第三版の解説

クワ科の落葉小高木。小アジア原産。高さ2~4メートル。葉は互生し、大形で掌状に切れ込む。枝葉を切ると、白色の乳液が出る。春から夏にかけ、葉腋に壺状の花序をつける。中に無数の白色小花がつくが、外から見えないので「無花果」と書かれる。果実は熟すと甘く食用。乾燥した茎葉・果実は緩下薬とされ、乳液はいぼ取り、生葉は便所の殺虫などに利用。唐柿とうがき[季] 秋。 -をもぐ手に伝ふ雨雫 /虚子

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① クワ科の落葉小高木。小アジア原産で江戸初期に渡来し、各地で栽植される。高さ二~五メートル。樹皮は褐色。多く分枝し、幹、枝は湾曲する。葉は掌状に三~五裂し、裏面に細毛をもつ。春から夏に倒卵形で肉厚の花嚢をつける。花嚢は中に無数の白い小さな花をもち、暗紫色か白緑色に熟し、食用となる。乾した茎、葉、実は駆虫、緩下剤、下痢止めになり、液汁は疣(いぼ)、うおのめなどに効くという。とうがき。ほろろいし。《季・秋》
※俳諧・続猿蓑(1698)夏「無菓花や広葉にむかふ夕涼〈惟然〉」
② 植物「いぬびわ(犬枇杷)」の異名。〔大和本草(1709)〕

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