焦電センサー(読み)ショウデンセンサー

化学辞典 第2版 「焦電センサー」の解説

焦電センサー
ショウデンセンサー
pyroelectric sensor

焦電効果を利用した温度センサー.中心対称性をもたない20種類の圧電点群のうち,自発分極をもつ10種類の点群に帰属される結晶において,温度の変化に伴い自発分極の大きさが変化することで,対向する結晶表面に正負電荷を生じる現象を焦電効果(ピロ電気,またはパイロ電気効果)という.焦電効果の大きさを表す指標が,焦電係数(単位温度変化当たりの自発分極変化量)で,その大きな焦電係数を利用した焦電センサーは赤外センサーなどの部品として用いられている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android