然も・而も(読み)しかも

大辞林 第三版の解説

しかも【然も・而も】

( 接続 )
〔漢文訓読に由来する語〕
前述の事柄にさらに後述の事柄がつけ加わる意を表す。その上に。さらに。 「最初で、-最後の機会」 「さんざん待たせて、-平然としている」 「彼様あんな猥褻な席に連つてゐる。…-一所に成つて巫山戯ふざけてゐる/浮雲 四迷

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精選版 日本国語大辞典の解説

しか‐も【然も・而も】

[1] 〘副〙 そのように、そんなにもまあ、などのを表わす。感動的な気持が強い。
万葉(8C後)一・一八「三輪山を然毛(しかモ)隠すか雲だにも心あらなも隠さふべしや」
[2] 〘接続〙 先行の事柄を受けて、後続の事柄を付け加える意を表わす。それに加えて。それにもかかわらずなおその上に。それでもなお。
※彌勒上生経賛平安初期点(850頃)「実に拠りて而(しかモ)言といふは具に内院を造る」
方丈記(1212)「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」
[補注]接続詞用法は、漢文訓読において、「然」「而」「爾」を「しかも」と訓読したところから生じた。

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