煙渡(読み)けむりわたる

精選版 日本国語大辞典 「煙渡」の意味・読み・例文・類語

けむり‐わた・る【煙渡】

〘自ラ四〙 (「わたる」は広く行き及ぶ意) あたり一面がけむったようになる。かすみが立ち込める。新芽の薄緑色が一面に及ぶさまをたとえるのにもいう。けぶりわたる。
※改正増補和英語林集成(1886)「キギノ コズエ kemuriwataru(ケムリワタル)

けぶり‐わた・る【煙渡】

源氏(1001‐14頃)若紫四方(よも)のこずゑ、そこはかとなうけぶりわたれるほど、絵にいとよくも似たるかな」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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