照明説(光)(読み)しょうめいせつ

世界大百科事典(旧版)内の照明説(光)の言及

【光の形而上学】より

…この新プラトン主義的流出説は,ヨーロッパおよびアラビア世界に後代さまざまな思索を結晶させた。 アウグスティヌスは,知的光たる神が真理の必然性と永遠性を人間精神に開示するとの照明説を唱え,偽ディオニュシウスは,感覚的な光は神的な光の内在と超越を象徴するものとみなし,万物が〈光の父〉なる神から発出・放射し,還帰することを説き,キリスト教的象徴主義の一大源泉となった。一方アラビアでは,アリストテレスにつぐ第二の師と尊称されたファーラービーにより,宇宙の階層的構造形成に関して英知体とその発出の理論が展開され,イブン・シーナーに継承された。…

※「照明説(光)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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