熊本県天草市(読み)あまくさ〈し〉

日本の地名がわかる事典の解説

〔熊本県〕天草〈市〉(あまくさ〈し〉)


熊本県南西部にある市。
天草諸島の中心部に位置し、天草上(かみ)島西部と天草下(しも)島、御所浦島など周辺の島嶼からなる。2006年3月、本渡市と牛深市、天草郡の有明町、御所浦町、倉岳町、栖本町、新和町、五和町、天草町、河浦町が合併して成立。天草上島と下島は、天草五橋によって本土と結ばれており、本渡(ほんど)港・鬼池港・中田(なかだ)港などの港からは、長崎県や鹿児島県、水俣などとの間を結ぶフェリーが就航している。また、2000年には五和町に天草飛行場が開港した。市域の約7割を山林が占め、河川沿いの平地や海岸河口部に市街地・農地が広がる。臨海地帯の一部や天草諸島の最高峰である倉岳(標高682m)周辺は、雲仙(うんぜん)天草国立公園に含まれる。稲作、ミカン・デコポンなどの柑橘(かんきつ)類・ビワ・インゲンなどの果樹・野菜栽培のほか、肉牛飼育や養豚など畜産も盛ん。漁業ではアジ・ヒラメなどを水揚げし、クルマエビ・ハマチ・真珠などの養殖漁業も盛ん。栖本町ではちりめんじゃこ・いりこなどの水産加工品を産する。また、天草下島では有田焼や瀬戸焼の原料となる天草陶石を産する。
妙見浦(みょうけんうら)・龍仙島(いずれも国指定名勝かつ天然記念物)など、自然の景観美に恵まれ、また島原・天草の乱の舞台となった歴史により、市内には多くのキリシタン史跡が点在、重要な観光資源となっている。崎津(さきつ)天主堂、大江天主堂、天草四郎陣中旗(国指定重要文化財)を所蔵する天草キリシタン館、殉教公園、牛深海中公園、下田温泉などがある。

出典 講談社日本の地名がわかる事典について 情報 | 凡例

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