牆壁・墻壁（読み）しょうへき

精選版 日本国語大辞典

しょう‐へき シャウ‥【牆壁・墻壁】

〘名〙

① かきねとかべ。また、かこいのかべ。かべがき。

※栂尾明恵上人伝記（1232‐50頃）上「室内湿気し墻壁(シャウヘキ)破却せり」

※文明論之概略（1875）〈福沢諭吉〉五「又幾千万個の牆壁に隔てらるるが如くにして」 〔後漢書‐王充伝〕

② (比喩的に用いて) へだてるもの。じゃま。また、さまたげること。

※天柱集（1348頃）贈愚蔵主「道貴如_レ愚非_二智巧_一。墻_二壁其心_一方合_レ道」

※坊っちゃん（1906）〈夏目漱石〉八「比一銭五厘が二人の間の墻壁になって、おれは話さうと思っても話せない」

出典　精選版 日本国語大辞典