牒(漢字)

普及版 字通 「牒(漢字)」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 13画

[字音] チョウテフ
[字訓] ふだ・かきもの

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(よう)。に喋・蝶(ちょう)の声がある。は木の葉。木の葉のようにひらひらするものをいう。〔説文〕七上に「札なり」とあり、竹簡木簡の類をいう。〔論衡、量知〕に「竹を截(き)りてと爲し、破りて以て牒と爲し、筆の迹を加へ、乃ちを爲す」とあり、紙が生産される以前は、おおむねこの種のものであった。書状・書類の意に用いて、牒状牒牘という。

[訓義]
1. ふだ、木や竹の薄片、文書をしるすのに用いた。
2. かきもの、官の文書、通牒辞令、記録、証明、上申書、訴訟の書類など。
3. 系譜、誓約書、名簿など。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕牒 布弥太(ふみた)〔立〕牒 コラス・タタム 〔字鏡集〕牒 タタム・フンタ・マウス

[語系]
牒dyap、(葉)jiapは声近く、ひらひらするような薄片のものをいう。また札tzheatもこの系統の語である。

[熟語]
牒案牒挙・牒書牒照・牒状牒籍牒訴牒送・牒牘牒譜牒文牒報
[下接語]
按牒・移牒・家牒・戒牒・官牒・簡牒・記牒・玉牒・軍牒・獄牒・史牒・書牒・条牒牒・族牒・勅牒・陳牒・通牒・逓牒・度牒・符牒・譜牒・文牒・編牒・簿牒

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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