猿島(読み)さるしま

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

猿島(神奈川県)
さるしま

神奈川県横須賀(よこすか)市の中心市街地の東方約1.5キロメートルの海上に浮かぶ無人島。周囲約1.6キロメートル、面積0.05平方キロメートル。最高点40メートルの台地性の島。鎌倉時代に日蓮上人(にちれんしょうにん)が房州(千葉県)から相模(さがみ)(神奈川県)へ渡るために舟出し、突然風波が荒くなったとき、1頭の白猿が波を押し分けて舟に近づき、この島へ案内したという伝説が島の名のおこりとされる。江戸時代に、江戸(東京)湾沿岸警備拠点の一つとして台場が設けられ、明治以後は横須賀軍港施設の一部に入れられて一般の立入りが禁止されていた。第二次世界大戦後は、海上公園となり、海水浴場、キャンプ場、釣り場としてにぎわっている。中央部に高い石垣の壁に囲まれた中に、赤れんがの旧兵舎や弾薬庫の跡が残され、連絡用の通路として掘られたトンネルもある。三笠(みかさ)桟橋から船で約10分。[浅香幸雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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