猿頰面(読み)サルボオメン

デジタル大辞泉 「猿頰面」の意味・読み・例文・類語

さるぼお‐めん〔さるぼほ‐〕【猿頰面】

切面きりめんの一。60度くらいの角度に削り落とし、猿の頰のような形に面を取ったもの。天井竿縁さおぶち建具の桟などに用いる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の猿頰面の言及

【天井】より

…これは本格的な寺院建築には使われず,数寄屋風の住宅や一般住宅に多く使われる。棹縁の断面は正方形に近く,小さな面をとるのがふつうであるが,丈が高く左右に大きな角度で広い面(断面が猿のほおのような形のため,猿頰面(さるほおめん)という)をとった棹縁を使う〈猿頰天井〉も鎌倉時代に現れる。同じ鎌倉時代には禅宗建築が渡来し,そこでは〈鏡天井〉が用いられた。…

※「猿頰面」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android