玉木 リツ(読み)タマキ リツ

20世紀日本人名事典 「玉木 リツ」の解説

玉木 リツ
タマキ リツ

明治・大正期の教育者 玉木女学校校長。



生年
安政2年(1855年)

没年
昭和19(1944)年2月4日

出生地
肥前国長崎(長崎県長崎市)

学歴〔年〕
東京男女洋服専門学校卒

主な受賞名〔年〕
内国勧業博覧会一等賞(第3回)〔明治23年〕

経歴
幼時から書道茶道裁縫生花を嗜む。明治17年長崎学区公立上等長崎女児小学校の教員となる。21年に退職して上京し、東京男女洋服専門学校に入学。その一方で小鷹留峰子に師事して洋裁や編み物を学んだ。間もなく裁縫の技術も上達し、23年には第3回内国勧業博覧会に毛糸編みのテーブル掛を出展、一等賞を受賞した。24年に教員資格を取得して帰郷し、25年には和洋裁縫の普及と女子の社会的自立を目指して長崎女子裁縫学校を創立。以来、その校主として学校経営の充実に尽力し、39年には玉木女学校に改称。さらにその後も学科目の改善や校舎の移転などを行い、現在の玉木女子高等学校の基礎を固めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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