精選版 日本国語大辞典 「玉泉帖」の意味・読み・例文・類語
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小野道風(おののとうふう)筆の巻物。宮内庁蔵。楮紙(こうぞがみ)4枚を継いだ料紙に、唐の白楽天の詩集『白氏文集(はくしもんじゅう)』巻第64の律詩4首を、題とも40行にわたって揮毫(きごう)している。書き出しが「玉泉南澗花奇恠……」に始まるため「玉泉帖」とよばれる。楷(かい)・行・草の三体の書風を交えた自由奔放な書きぶりで変化の妙をみせ、署名はないが、道風の真跡に疑いない『屏風土代(びょうぶどだい)』と同筆である。三跡の一人として名高く、在世中から能書をうたわれた道風の実力を発揮したもので、調度手本として執筆したものである。巻末に自ら、「是(これ)を以(もっ)て褒貶(ほうへん)を為(な)すべからず。例体に非(あら)ざるに縁(よ)るのみ」と謙遜(けんそん)の跋語(ばつご)を2行加える。通例とは異なる書風で執筆するという道風の書に対する前向きな態度がうかがわれる。
[島谷弘幸]
《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...
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