王 燦発(読み)オウ・サンハツ(英語表記)Wang Can-fa

現代外国人名録2016 「王 燦発」の解説

王 燦発
オウ・サンハツ
Wang Can-fa

職業・肩書
法学者,弁護士 中国政法大学教授,公害被害者法律援助センター代表

国籍
中国

出身地
山東省

専門
環境法

学歴
吉林大学法学部〔1982年〕卒,北京大学大学院〔1988年〕修士課程修了

受賞
日経アジア賞(経済発展部門,第13回)〔2008年〕

経歴
1988年から中国政法大学で教鞭を執りながら、環境法を研究。弁護士資格を持ち、公害訴訟経験豊富な日本人弁護士らとの交流がある。’90年代半ば、江蘇省の工場の汚水が原因で10日間で4000羽のアヒルが死んだとの報道がきっかけで、公害被害者の法律支援に取り組み始める。のち、訪米の際にフォード財団の資金援助を取り付け、’98年環境問題の非政府組織(NGO)公害被害者法律援助センター(CLAPV)を設立、代表に就任。取り扱った事案の研究から立法への提案も行い、2004年制定の固形廃棄物防止法や2008年水質汚染防止改善法改正などに一部採用された。2007年米タイム誌の“世界の環境ヒーロー45人”に選出される。2008年第13回日経アジア賞を受賞。同年より北京市人民代表も兼務

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

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