甘野老(読み)あまどころ

精選版 日本国語大辞典 「甘野老」の意味・読み・例文・類語

あま‐どころ【甘野老】

〘名〙 ユリ科多年草各地山野に生える。高さ五〇センチメートル。葉は長楕円形で裏面は緑白色。初夏、細長い鐘形の白い花が、葉腋(ようえき)から二個または一個ずつ垂れ下がる。地下茎から澱粉を採るほか、すり下ろして腰痛打撲傷に外用する。漢名、萎蕤。いずい。からすゆり。えみぐさ。
▼あまどころの花 《季・夏》 〔書言字考節用集(1717)〕

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デジタル大辞泉 「甘野老」の意味・読み・例文・類語

あま‐どころ【甘野老】

キジカクシ科の多年草。山野に生え、高さ40~70センチ。茎を斜めに出し、長楕円形の葉を互生する。初夏、緑白色で筒形の花を下向きにつける。根茎トコロに似て甘みがある。萎蕤いずい鳴子蘭なるこらん。えみぐさ。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「甘野老」の解説

甘野老 (アマドコロ)

学名Polygonatum odoratum var.pluriflorum
植物。ユリ科の多年草,薬用植物

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