生ワクチン(読み)なまワクチン

精選版 日本国語大辞典 「生ワクチン」の意味・読み・例文・類語

なま‐ワクチン【生ワクチン】

〘名〙 (ワクチンはVakzin) 伝染病を予防する目的で、人あるいは動物を免疫するために用いられる弱毒生菌ワクチンまたは弱毒生ウイルスワクチン。小児麻痺(まひ)のポリオ生ワクチン、天然痘痘苗結核のBCGワクチンなど。
欲望媒体(1962)〈邦光史郎〉七「僕の発する毒は、いわば毒性弱い生ワクチンであり」

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デジタル大辞泉 「生ワクチン」の意味・読み・例文・類語

なま‐ワクチン【生ワクチン】

毒性の弱い、もしくは毒性を弱めた細菌ウイルスを生きたまま使うワクチン痘苗とうびょうBCGポリオ生ワクチンなどがある。生菌せいきんワクチン。弱毒(化)ワクチン。→不活化ワクチン

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「生ワクチン」の意味・わかりやすい解説

生ワクチン
なまワクチン
live attenuated vaccines

ワクチンに含まれている細菌,ウイルスが,弱毒化されているが,生きているもの。痘瘡の痘苗,結核の BCG,脊髄性小児麻痺 (急性灰白髄炎) に対するセービンワクチンなどがある。保存用に凍結乾燥を行なったものもある。

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改訂新版 世界大百科事典 「生ワクチン」の意味・わかりやすい解説

生ワクチン (なまワクチン)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「生ワクチン」の意味・わかりやすい解説

生ワクチン
なまわくちん

ワクチン

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世界大百科事典(旧版)内の生ワクチンの言及

【ポリオ】より

…19世紀末から20世紀にかけて欧米を中心に世界的流行が繰り返され,日本でも1938年と40年に関西地方,49年には東北,北海道地方で流行をみた。60年には届出患者数5606人であったが,61年に生ワクチンの一斉接種(飲むワクチンであるが,接種という)の結果,75年には21人,76年4人,その後年間の発生は1~2人であるが,届出は0と激減した。
[ポリオウイルスとポリオの病因]
 ポリオウイルスは,RNAウイルスのピコウイルス属に属する直径25nmの球状のウイルスで,血清学的にはI型(ブルンヒルデ型),II型(ランシング型),III型(レオン型)の3型に分類される。…

【ワクチン】より

…ジフテリアトキソイド,破傷風トキソイドがその典型的な例であり,ワクチンの一つとして実用になっている。同様の原理で細菌,ウイルスを殺すが抗原性を保たせた死菌(不活化)ワクチン,あるいは病原性を種々の方法でなくした生ワクチンが用いられている。 日本で現在用いられているワクチンは,ジフテリア,破傷風,ハブ等のトキソイド,コレラ,ワイル病等の死菌ワクチン,百日咳の精製ワクチン,結核のBCG生ワクチン,日本脳炎,インフルエンザ等の精製ワクチン,ポリオ,麻疹,風疹,ムンプス(流行性耳下腺炎)等の生ワクチンなどである。…

※「生ワクチン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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