生前退位(読み)せいぜんたいい

知恵蔵mini 「生前退位」の解説

生前退位

天皇が生きたまま天皇の地位皇太子に譲る(=譲位)行為のこと。2016年7月13日、今上天皇が生前退位の意向宮内庁の関係者に示されていることが政府関係者への取材で判明したという報道がなされ、にわかに生前退位についての報道や議論が活発化した。皇室についての基本法典である皇室典範では、現状皇位継承は天皇の崩御に限られている。

(2016-7-20)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の生前退位の言及

【皇室典範】より

…現行法は,皇位継承資格・順位,摂政となる資格・順位,天皇・皇族の身分・特典,皇室会議などについて定めているが,旧法にあった元号制定,神器の継承,大嘗祭に関する規定は存在しない。ただし,女帝の否定(皇室典範1条)や生前退位の否定(4条)のように,法の下の平等や基本的人権の尊重を定めた憲法上疑問のある規定も含まれている。皇室【横田 耕一】。…

※「生前退位」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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