生品神社境内〈新田義貞挙兵伝説地〉(読み)いくしなじんじゃけいだい〈にったよしさだきょへいでんせつち〉

国指定史跡ガイド の解説

いくしなじんじゃけいだい〈にったよしさだきょへいでんせつち〉【生品神社境内〈新田義貞挙兵伝説地〉】


群馬県太田市新田市野井(にったいちのい)町にある神社。神社は1333年(元弘3年)、新田義貞が後醍醐(ごだいご)天皇の命を受けて鎌倉幕府討伐の旗揚げをした場所で、旗揚げをした時にはわずか150騎だったものが、のちに越後の新田一族などが加わって数千騎になり、15日間で鎌倉幕府を倒したといわれており、平安時代の『上野国(こうずけのくに)神名帳』に「新田郡従三位生階明神」と記されていることから、平安時代に創建されたものと推定される。境内には旗揚げ塚、床机塚(しょうぎづか)、旗揚げの際に軍旗を掲げたといわれるクヌギの木などがある。1934年(昭和9)に建武中興600年を記念して、国の史跡に指定されたが、2000年(平成12年)には「新田荘遺跡 生品神社境内」として再指定された。東武鉄道伊勢崎線太田駅から太田市営バス「生品神社入口」下車、徒歩約15分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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