20世紀日本人名事典 「生島 治郎」の解説
生島 治郎
イクシマ ジロウ
昭和・平成期の小説家
- 生年
- 昭和8(1933)年1月25日
- 没年
- 平成15(2003)年3月2日
- 出生地
- 中国・上海
- 本名
- 小泉 太郎(コイズミ タロウ)
- 学歴〔年〕
- 早稲田大学文学部英文科〔昭和30年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 直木賞(第57回)〔昭和42年〕「追いつめる」
- 経歴
- 昭和30年早川書房に入社。36年から「エラリイ・クイーンズ・ミステリー・マガジン」の編集長をつとめ、38年独立。39年「傷痕の街」で本格的ハードボイルド小説を日本にうちたてた。42年暴力団壊滅をテーマとした小説「追いつめる」で直木賞受賞。テレビドラマ「非情のライセンス」の原作である「凶悪」シリーズや中国大陸を舞台とした「黄土の奔流」など、正統派ハードボイルド小説や冒険小説の分野で活躍。59年韓国生まれのソープ嬢と再婚し、その結婚体験を綴った私小説「片翼だけの天使」はベストセラーとなり映画化されたが、平成10年離婚。11年「片翼シリーズ」の完結編として「暗雲」を発表した。他の著書に「世紀末の殺人」「死者だけが血を流す」「男たちのブルース」「異端の英雄」など。元年〜5年日本推理作家協会理事長を務めた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報