日本大百科全書(ニッポニカ) 「生野(大阪市)」の意味・わかりやすい解説 生野(大阪市)いくの 大阪市生野区の南部地域。平野川(ひらのがわ)の氾濫(はんらん)原で、土地は低湿。明治時代までは近郊農業地で、養鶏業が盛んであった。大正時代、西部を走るJR大阪環状線沿線から市街化が進み、東部の平野川付近では工場の進出をみた。現在、工業には金属、機械、合成樹脂加工、ゴム、レンズ製造などがあり、零細工場が多い。なかでも田島町(もと生野田島町)はメガネ、レンズの町として知られるが、製造業者は減少している。[位野木壽一] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例