生馴・生熟(読み)なまなれ

精選版 日本国語大辞典 「生馴・生熟」の意味・読み・例文・類語

なま‐なれ【生馴・生熟】

〘名〙 (「なま」は接頭語)
① (形動) まだその道に熟達していないこと。未熟であること。また、そのさまやその人。
評判記・難波立聞昔語(1686)若林四郎右衛門「大かたなまなれの悪人なり」
咄本醒睡笑(1628)一「なまなれの鮨にも似たる近江衆 石を重しと持たぬ日もなし」
果物などの、まだ十分に熟していないもの。半熟
※俳諧・漆島(1706)「秋をへて庭に定る石の色〈千川〉 未生なれの酒のこころみ〈涼葉〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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