20世紀日本人名事典 「田中 美知太郎」の解説
田中 美知太郎
タナカ ミチタロウ
昭和期の文明批評家,哲学者,西洋古典学者 京都大学名誉教授。
- 生年
- 明治35(1902)年1月1日
- 没年
- 昭和60(1985)年12月18日
- 出生地
- 新潟県新潟市学校町
- 出身地
- 東京
- 学歴〔年〕
- 京都帝国大学文学部哲学科選科〔大正15年〕修了
- 学位〔年〕
- 文学博士〔昭和25年〕
- 主な受賞名〔年〕
- 毎日出版文化賞〔昭和22年〕「ロゴスとイデア」,読売文学賞〔昭和45年〕「人生論風に」,文化功労者〔昭和47年〕,勲二等瑞宝章〔昭和48年〕,フィニックス十字勲章(ギリシャ)〔昭和48年〕,文化勲章〔昭和53年〕,京都市名誉市民〔昭和57年〕,物集索引賞(第1回)〔昭和62年〕
- 経歴
- 昭和3年から法政大学講師。5年から東京文理科大学(現・筑波大学)講師も兼任。20年5月の東京大空襲で重傷を受ける。22年京都帝大助教授、25年教授。40年京大を定年退官、名誉教授。この間、日本学術会議会員、日本西洋古典学会委員長、日本文化会議理事長などを歴任。53年文化勲章受章、57年に京都市名誉市民に。評論家としても知られ、人生評論、文明批評、政治評論に健筆をふるった。著書は「ロゴスとイデア」「哲学初歩」「善と必然との間に」「人生論風に」「哲学からの考察」、訳注書にプラトン「テアイテトス」など多数。晩年殆ど失明状態にありながら大著「プラトン」(全4巻 岩波書店)を完成させた。全業績は「田中美知太郎全集」(全26巻 筑摩書房)に収録されている。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）20世紀日本人名事典について 情報