田令・田使（読み）たつかい

精選版 日本国語大辞典

た‐つかい ‥つかひ【田令・田使】

〘名〙

① 令制前、大和政権の直轄領である屯倉(みやけ)の耕作民（田部）を統轄する責任者。

※書紀（720）欽明一七年七月「屯倉を置かしめ、葛城の山田直(あたえ)瑞子を田令(タツカヒ)としき〈田令 此云_二陀豆歌毗_一〉」

② 奈良時代、官の大寺の荘園（初期荘園）の経営に派遣された者。

※東南院文書‐天平宝字二年（758）三月二日・越前国田使解「申勘受官物事。桑原庄水田并雑物等〈略〉田使散位正六位下尾張連古万侶」

出典　精選版 日本国語大辞典