20世紀日本人名事典 「田原 良純」の解説
田原 良純
タワラ ヨシズミ
明治・大正期の薬学者 東京衛生試験所所長。
- 生年
- 安政2年7月6日(1855年)
- 没年
- 昭和10(1935)年6月3日
- 出生地
- 肥前国(佐賀県)
- 学歴〔年〕
- 東京大学医学部製薬学科〔明治14年〕卒
- 学位〔年〕
- 薬学博士〔明治32年〕
- 主な受賞名〔年〕
- 帝国学士院桂公爵記念賞〔大正10年〕「河豚毒素の研究」
- 経歴
- 内務省に入り、東京司薬場に勤務。のち東京衛生試験所兼内務技師、同所検明部長を経て、明治20年同所長となる。23年在官のままドイツへ留学、薬学、化学を研究し、かつ欧州各国の衛生事業を巡視した。以後、東京衛生試験所長の傍ら、専売特許局技師、内務技師を兼務、他に日本薬局方調査会委員、中央衛生会委員などを歴任した。フグ毒を初めて卵巣から抽出し、“テトロドトキシン”と命名したことで知られる。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報