20世紀日本人名事典 「田島 利三郎」の解説
田島 利三郎
タジマ リサブロウ
明治〜昭和期の沖縄研究家
- 生年
- 明治3年7月2日(1870年)
- 没年
- 昭和4(1929)年9月5日
- 出生地
- 新潟県岩船郡荒川町
- 学歴〔年〕
- 皇典講究所(現・国学院大学)卒
- 経歴
- 明治26年沖縄中学に国語教師として赴任。着任後、沖縄県庁編集の資料中に琉球語の文書「おもろさうし」を見出し、この文書を中心に沖縄の言語文化を研究。28年学校を免職となり、「琉球新報」の記者を務める傍ら、研究を続ける。30年上京し、片山潜らと親交。しばらく教え子の伊波普猷のもとに滞在、のち伊波に「おもろさうし」などの自筆写本を譲り、沖縄研究の大成を勧めた。その後、台湾に渡り、朝鮮などを放浪。「漠口公論」の編集者兼発行人として活動するが、漠口暴動の報道で発禁となった。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報