田辺 良顕(読み)タナベ ヨシアキ

新訂 政治家人名事典 明治~昭和 「田辺 良顕」の解説

田辺 良顕
タナベ ヨシアキ


肩書
高知県知事,元老院議官

別名
字=子順

生年月日
天保5年4月1日(1834年)

出生地
越前国福井(福井県福井市城東)

経歴
代々福井藩士を務める家に生まれる。弘化4年(1847年)家督を継ぐ。武術に秀で、戊辰戦争では遊撃隊長として従軍。明治4年上京、東京府第一大区取締から少警視に進む。西南戦争に際しては陸軍中佐兼任で警視隊350人を率いて各地を転戦。のち権中警視、一等警視、巡査総長、内務権大書記官を歴任。16年高知県令(19年県知事と改められる)に就任、道路網や港湾の整備を行い、それまで陸の孤島だった高知開発の基礎を築いた。21年元老院議官となり、元老院廃止後は錦鶏間祗侯の名誉を与えられた。晩年は京都に隠居した。

受賞
勲二等瑞宝章

没年月日
明治30年2月8日

出典 日外アソシエーツ「新訂 政治家人名事典 明治~昭和」(2003年刊)新訂 政治家人名事典 明治~昭和について 情報

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