申次・申継(読み)もうしつぎ

精選版 日本国語大辞典 「申次・申継」の意味・読み・例文・類語

もうし‐つぎ まうし‥【申次・申継】

〘名〙
① 申し次ぐこと。申し伝えること。また、それをする人やその内容。取り次ぎ。
愚管抄(1220)六「さうなく勅勘に及びて、年ごろ申次して、しうとの信清の君ありしかど、公経の大納言の申次は又相違なかりき」
※長祿二年以来申次記(1509)「当番の申次一人は御供衆よりも猶進でさいのきはに伺公候也」

もうし‐つ・ぐ まうし‥【申次・申継】

〘他ガ四〙 (「言い継ぐ」の謙譲語) 取り次いで申しあげる。また、取り次ぎを通して申しあげる。人伝てに申しあげる。
※宇津保(970‐999頃)藤原の君「おきな、やもめにてつきなくおぼゆれば、殿のわかきごたち、父主(ちちぬし)に申さむとなん思ふ、申つぎ給てんや」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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