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画師(絵師) えし

世界大百科事典 第2版の解説

えし【画師(絵師)】

一般に絵をえがくことを生業とする人,またはその職業をさすが,近代以前には社会的地位や身分をもあらわす。《日本書紀》によると,黄文(きぶみ)・山背(やましろ)両氏族が604年(推古12)に初めて〈画師〉を称したことが知られる。この7世紀初頭における画師は,すなわち,古代大和朝廷に奉仕していた特定氏族の世襲化した技芸に対して公式に与えられた,官職としての姓(かばね)であった。やがて,官営事業が活発になると,あらたに倭(やまと),高麗(こま),簀秦(すはた),河内などの画師姓諸氏族が活躍するようになる。

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世界大百科事典内の画師(絵師)の言及

【浮世絵】より

…江戸時代に盛行した庶民的な絵画。江戸を中心に発達し,江戸絵ともいう。絵画様式の源流は遠く大和絵につながり,直接的には近世初期風俗画を母胎としている。町人の絵画として,武家の支持した漢画系の狩野派とは対立するが,様式の創造的な展開のために,その狩野派をはじめ土佐派,洋画派,写生画派など他派の絵画傾向を積極的に吸収消化し,総合していった。安価で良質な絵画を広く大衆の手に届けるために,表現形式としては木版画を主としたが,同時に肉筆画も制作し,肉筆画専門の浮世絵師もいた。…

【絵師草紙】より

…鎌倉時代の絵巻。極貧の生活を強いられている宮廷画(絵)師のあわれな話を,絵・詞3段の1巻におさめた14世紀前半の作品。御物。…

【絵所】より

…絵画や意匠などを制作,考案する工房。また,その工房を組織する絵師をもさす。8世紀の初期に律令制が整備されると,中務省内に図書寮などとともに,画工司(えだくみのつかさ)が当時の公的な絵画制作の機関として設けられた。だが,この時期の大規模な国営事業に際して編成された令制外の造営官司に,〈絵所〉と記す作業工房の存在したことが《正倉院文書》によって知られる。この絵所は,しかし,8世紀末から始まる官営工房の解体や削減によって,中務省管下の内匠寮に縮小,吸収された画工司とともに,その消息を失う。…

※「画師(絵師)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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