界(漢字)

普及版 字通 「界(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 9画

(異体字)畍
9画

[字音] カイ
[字訓] さかい

[説文解字]

[字形] 形声
声符は介(かい)。〔説文〕十三下に字を畍に作り、「なり」という。〔伝〕は界に作り、漢碑の類もみなその字形である。介は介冑の形で前後に分界があり、田土の境界を界という。堺はその繁文。

[訓義]
1. さかい、しきり。
2. さかいする、へだてる。
3. その領域の全体、その固有の体性。仏教語の訳語として用いる。

[古辞書の訓]
名義抄〕界 サカヒ・サカフ

[語系]
界keat、疆kiang、(境)kyangは声義の近い字。は田を分界する形で、界と字の立意が近い。楽章の終わり。地に施して境界の終わるところをいう。

[熟語]
界域・界画界隔・界限・界紙・界尺・界石・界説界綫・界盗・界内・界碑界標・界分・界別・界辺
[下接語]
越界・遠界・外界各界・画界・隔界・学界・眼界・境界・疆界・業界・近界・苦界・下界・結界・限界・国界・三界・視界・色界・出界・上界・浄界・人界・塵界・世界・政界・接界・仙界・泉界・俗界他界・天界・畔界・仏界・分界・辟界・別界・辺界・法界・封界・魔界・冥界幽界・欲界・隣界・霊界

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android