異口同音(読み)いくどうおん

精選版 日本国語大辞典 「異口同音」の意味・読み・例文・類語

いく‐どうおん【異口同音】

〘名〙 多くの人がみな、口をそろえて同じことをいうこと。多くの人の意見が一致すること。いこうどうおん。
※本朝文粋(1060頃)一三・為仁康上人修五時講願文〈大江匡衡〉「異口同音。讚嘆如来之相好」 〔宋書‐庾炳之伝〕

いこう‐どうおん【異口同音】

※文明本節用集(室町中)「異口同音 イコウトウヲン」

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デジタル大辞泉 「異口同音」の意味・読み・例文・類語

いく‐どうおん【異口同音】

多くの人が口をそろえて同じことを言うこと。多くの人の意見が一致すること。「異口同音に賛成する」

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四字熟語を知る辞典 「異口同音」の解説

異口同音

多くの人がみな、口をそろえて同じことをいうこと。多くの人の意見が一致すること。

[活用] ―に。

[使用例] 新聞社の医学記者や、医事評論家など、客観的な立場から観ている人に二、三当たってみましたが、異口同音、大河内教授はまれにみるしゆんげん剛直、高潔孤高の士だということでした[山崎豊子白い巨塔|1965]

[使用例] おれと尾行者は、すぐに「全然ビル」の玄関を指さし、異口同音に叫んだ。「この中です。このビルの中へ逃げこみました」[筒井康隆脱走追跡サンバ|1971]

[解説] 「異口」が異なった口、すなわち多くの人々の口(=言葉)を意味しているので、「異句」と書くのは誤り。「いこうどうおん」ともいいます。

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