日本大百科全書(ニッポニカ) 「白丁(はくてい 日本)」の意味・わかりやすい解説 白丁(はくてい 日本)はくてい 無位無官の公民をいう。律令(りつりょう)制の諸官司などに配されて雑務についている場合に史料上、白丁と記される。官途につく場合は、多く舎人(とねり)に採用され、無位から始まってしだいに昇進することもあったが、五位にまで到達することはほとんどありえなかった。また官職のほうも四等官の最下級である主典(さかん)どまりであった。白丁である間は官司の雑務に配されていても、租庸調(そようちょう)などの租税は免除されることがなかった。[鬼頭清明] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例