白金-白金ロジウム熱電対(読み)ハッキンハッキンロジウムネツデンツイ

化学辞典 第2版 の解説

白金-白金ロジウム熱電対
ハッキンハッキンロジウムネツデンツイ
platinum platinum-rhodium thermocouple

PR熱電対ともいう.白金と白金ロジウム合金とを組み合わせた熱電対.白金ロジウム合金側が正である.PR熱電対には,普通,合金の組成(Pt 87%,Rh 13%)と,(Pt 90%,Rh 10%)の2種類があるが,前者のほうがよく用いられる.この熱電対の常用温度は1400 ℃ まで,短時間なら1600 ℃ まで使用できる.高温ほど温度による起電力変化が大きく,0 ℃ 以下では実用にならない.Rh 10% のものはルシャトリエ熱電対とよばれ,国際実用温度目盛標準温度計として用いられる.白金線には白金抵抗温度計と同じ規格が要求される.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

白金-白金ロジウム熱電対
はっきんはっきんロジウムねつでんつい
platinum-platinum-rhodium thermocouple

PR熱電対ともいう。熱電温度計うち,常温以上の高温の測定によく用いられる熱電対。これらは耐火性の磁器絶縁体の管の中に入れて使用される。このうちル・シャトリエの熱電対と呼ばれるものでは 10%のロジウムを含んだ高純度の白金線が一方に用いられており,安定で内部変化がない点ですぐれている。

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