白鳥省吾(しろとりせいご)(読み)しろとりせいご

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

白鳥省吾(しろとりせいご)
しろとりせいご
(1890―1973)

詩人。宮城県栗原(くりはら)郡築館(つきだて)村(現栗原市)に生まれる。林作・きねよの次男。家は農家。築館中学を経て、1913年(大正2)早稲田(わせだ)大学英文科卒業。中学在学中に『秀才文壇』に投稿。第一詩集『世界の一人』(1914)は口語自由詩創成期を代表する詩集であった。福田正夫の『民衆』(1918創刊)に加わり、民衆詩運動を推進。詩集『大地の愛』(1919)、訳詩集『ホイツトマン詩集』(1919)などによって農民への善意を示した。『現代詩の研究』などの評論集もあり、第二次世界大戦後は千葉市に住んで詩集『北斗の花環』、随筆『文人今昔』などのほか、多くの民謡歌謡を残した。

[古川清彦]

『『白鳥省吾自選詩集』(1969・大地舎)』『『文人今昔』(1978・新樹社)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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