ゆり【百合】
〘名〙
② 襲
(かさね)の色目
(いろめ)の名。表は赤、裏は
朽葉色。夏用いる。〔胡曹抄(1480頃)〕
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デジタル大辞泉
「百合」の意味・読み・例文・類語
ゆる【百=合】
ユリの上代東国方言。
「筑波嶺のさ―の花の夜床にもかなしけ妹そ昼もかなしけ」〈万・四三六九〉
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びゃくごう【百合】
漢方薬に用いる生薬(しょうやく)の一つ。ユリ科オニユリ、ササユリ、ヤマユリなどの鱗茎(りんけい)を蒸して乾燥したもの。鎮咳(ちんがい)、去痰(きょたん)、消炎、鎮静、滋養、強壮、解熱、利尿などの作用がある。慢性鼻炎、アレルギー性鼻炎、蓄膿(ちくのう)症に効く辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)などに含まれている。
出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報
百合
没年:明和1.11.9(1764.12.1)
生年:元禄7(1694)
江戸中期の歌人。号松屋。法名清月。庶民歌人として名高い梶の養女。幼いころから歌を嗜み,冷泉為村に学ぶ。享保12(1727)年,歌集『佐遊李葉』を刊行。同歌集は部立歌集で春夏秋冬恋雑から成る。徳山某と結婚し,その間に町(のち池大雅と結婚する玉瀾)が生まれた。百合は梶のあとを継いで祇園で茶店を営み,また祇園の傍らに葛覃居という庵を結んで住んでいた。辞世の歌に「きよくすむ心の月のくまもなく春秋しらぬ花のうてなに」。<参考文献>森銑三「大雅異聞」(『森銑三著作集』3巻)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報
百合 ゆり
1694-1764 江戸時代中期の歌人。
元禄(げんろく)7年生まれ。冷泉為村(れいぜい-ためむら)にまなぶ。京都祇園(ぎおん)で茶店「松屋」をいとなむ梶(かじ)の養女となり,のち跡をつぐ。書にもすぐれた。養母,娘の町(池大雅(たいが)の妻玉瀾(ぎょくらん))とともに「祇園三女」とよばれた。明和元年11月9日死去。71歳。家集に「佐遊李葉(さゆりば)」。
【格言など】きよくすむ心の月のくまもなく春秋しらぬ花のうてなに(辞世)
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出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報