皮/革(読み)かわ

百科事典マイペディアの解説

皮/革【かわ】

動物の皮膚をはいだものを一般に皮というが,毛を除去してなめしたものをなめし革あるいは革といい,毛をつけたままなめしたものは毛皮という。動物の皮は,タンパク質ケラチンを主体とする表皮層と,強靭(きょうじん)な繊維状のタンパク質コラーゲンを主体とする真皮層からなり,真皮層はさらに上層の乳頭層と下層の網状層に分かれる。乳頭層の表面は銀面(ヒアリン層)と呼ばれ,各動物に特有の美しい凹凸模様を示す。原皮としてはウシ,ウマ,ブタ,ヤギ,ヒツジ,シカ,スイギュウ,カンガルー,クジラなどの哺乳(ほにゅう)類のほか,ワニ,トカゲ,ヘビなどの爬虫(はちゅう)類,その他ダチョウの皮などを使用。生皮は腐敗しやすいため,塩漬(塩蔵皮),乾燥(乾皮),塩漬後乾燥(塩乾皮),防腐剤処理後乾燥(薬乾皮)して保存。製革工程は原皮の種類,品質,用途により異なるが,一般に準備作業(汚物,可溶性タンパク質,爪(つめ),皮下組織,脂肪,毛など不要部分の除去,皮の厚さそろえなど),なめし作業,仕上作業(加脂,染色,厚さそろえ,革もみ,つや出しなど)の3工程を経て製品とされる。製品としての加工革には,スエードバックスキンベロアセーム革エナメル革コードバンぬめ革,もみ革,多脂革,型押革,銀付甲革,ガラス張り甲革など各種のものがある。→合成皮革皮革工業

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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