盤屈・蟠屈(読み)ばんくつ

精選版 日本国語大辞典 「盤屈・蟠屈」の意味・読み・例文・類語

ばん‐くつ【盤屈・蟠屈】

〘名〙
① まがりくねること。屈曲
文華秀麗集(818)下・奉和代神泉古松傷衰歌〈仲雄王〉「孤松盤屈薜蘿枝、貞節苦寒霜雪知」
花間鶯(1887‐88)〈末広鉄腸〉下「古松の蟠屈(バンクツ)したる盆栽あり」 〔駱賓王‐浮槎詩序〕
気持や考えが心の中にわだかまっていること。鬱屈
※星巖集‐戊集(1841)玉池生後集・三吊詩「四十余年道路塵、満胸蟠屈大経綸」
黒谷上人(1911)〈植村正久〉「其の底深く蟠屈せる汎神主義、多神主義、其の他幾多の悪因縁

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