直路・直道(読み)ただじ

大辞林 第三版の解説

ただじ【直路・直道】

〔古くは「ただち」〕
まっすぐな道。 「月夜良み妹に逢はむと-から我は来つれど夜そふけにける/万葉集 2618
正しい筋道。正道。

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精選版 日本国語大辞典の解説

ただ‐じ ‥ぢ【直路・直道】

〘名〙 (古くは「ただち」)
① 障害もなく回り道をしないで、目指すところへ行ける道。「夢の直道」の形では、夢でたどる道、夢の中のことをいう。→夢のただじ
※万葉(8C後)一一・二六一八「月夜よみ妹に逢はむと直道(ただち)からわれは来つれど夜そふけにける」
② 転じて、ものの正しい筋道。正道。また、事の経路。事のなりゆき。いきさつ。
※応永本論語抄(1420)衛霊公第一五「理一と云は、中庸の理のたたちなる者也」

ひた‐みち【直路・直道】

[1] 〘名〙
① まっすぐな道。すぐみち
※常陸風土記(717‐724頃)総記「直通(ひたみち)の義を取りて、名称と為り」
② 一本のまっすぐな線状のもの。ひとすじ。
※和泉式部集(11C中)下「思ひやる心は立ちも後れじをただひたみちの烟とや見し」
[2] 〘形動〙
① ただ一つのことを行なうさま。一途であるさま。ひとみち。
※続日本紀‐天平神護二年(766)一〇月二〇日・宣命(明暦版訓)「一道(ヒタミチ)に志(こころさし)て」
② 程度が完全なさま。
※源氏(1001‐14頃)若菜上「ひたみちに若び給へり」
③ ただ一つの方向に進むさま。まっすぐに進むさま。
海潮音(1905)〈上田敏訳〉象「路無き原を直道(ヒタミチ)に」

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