相対主義(ジャイナ教)(読み)そうたいしゅぎ

世界大百科事典(旧版)内の相対主義(ジャイナ教)の言及

【ジャイナ教】より

サンジャヤ・ベーラッティプッタやゴータマ・ブッダと同様,彼は言語による真理表現の可能性を深く模索した結果,真理は多様に言い表すことができると説き,あらゆる事物に関して一方的判断を避けて相対的な立場より考察せよ,と教えた。これがマハービーラの思想を特徴づける相対主義(アネーカーンタ・バーダAnekānta‐vāda)である。具体的な言語表現の仕方としては,〈これである〉とか〈これではない〉といった断定的な言い方をさけて,常に〈ある点からすると(スヤートsyāt)〉という限定を付すべきであるとし,いわゆるスヤード・バーダsyād‐vāda理論を説いた。…

※「相対主義(ジャイナ教)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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