相良(村)(読み)さがら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「相良(村)」の意味・わかりやすい解説

相良(村)
さがら

熊本県南部、球磨郡(くまぐん)にある村。村名は相良藩にちなむ。南端近くの阿蘇(あそ)溶結凝灰岩からなる丘陵地(人吉(ひとよし)盆地の一部)を除けば、ほとんど全域、四万十(しまんと)層群からなる九州山地の一部を占める。1956年(昭和31)、川村、四浦(ようら)村の2村が合併して成立。村域のほぼ中央を南に流れる川辺(かわべ)川沿いには、国道445号が走る。南部の球磨川沿いには、くま川鉄道(旧、国鉄湯前(ゆのまえ)線)が通じる。林野率は75%を超え、農業(米、タバコ、茶、畜産)、林業の卓越した村である。村の北端、藤田地区での川辺川ダム建設計画は、1966年に策定されたが、いまだ着手されてない。雨乞(ご)いの宮として知られる雨宮神社(あまのみやじんじゃ)や、農作の神様として知られる北岳神社がある。面積94.54平方キロメートル、人口4070(2020)。

[山口守人]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android