真知・真智(読み)しんち

精選版 日本国語大辞典 「真知・真智」の意味・読み・例文・類語

しん‐ち【真知・真智】

〘名〙
① 真の知識。また、真の道を体得した人の知恵
集義和書(1676頃)六「智も空々として一物なき時は能万事に応ず。知識のたくはへあるときは真知自然の照に非ず」 〔荘子‐大宗師〕
真理を悟った知恵。悟りを開いた智。
※正法眼蔵(1231‐53)画餠「経論の学業は、真智を熏修せしめざるゆゑに」
③ 仏語。二智の一つ。絶対平等の道理を知る智。もののありのままの平等で差別のないことを知る、真如にかなった智。実智、根本智ともいう。
法華義疏(7C前)一「善入仏慧通達大智到於彼岸者嘆心。仏慧謂真智。大智亦仏俗智。言既以慈為身。以仏智心。則為諸衆生所依明也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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