精選版 日本国語大辞典 「睡蓮」の意味・読み・例文・類語
すい‐れん【睡蓮】
〘名〙 本来はヒツジグサの漢名だが、ふつうには同属の水生植物の総称として用いられる。スイレン属(属名はNymphaea)は日本にはヒツジグサとその変種しか自生しないが、世界には熱帯から温帯にかけて約五〇種があり、その中には観賞用に栽培されるものも多く、また、交配によって非常に多数の園芸品がつくられている。すべて太い根茎をもつ水生多年草で長い柄のある葉を出し、葉身は水面、またはやや上で開きやや厚く、上面は光沢があり、裏面はしばしば紅紫色を帯び、円形ないし卵形で基部はふつう深い矢尻形、時に楯状。花は長い花柄の先に単生し、水面、またはそれより上で開き、花径は種類により二〇~三〇センチメートル、昼咲き種と夜咲き種があり、花色はさまざま。萼(がく)片四枚、花弁、雄しべ、雌しべともに多数。ウォーターリリー。《季・夏》 〔大和本草(1709)〕
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