普及版 字通 「瞽(漢字)」の読み・字形・画数・意味
瞽
18画
[字訓] めしい
[説文解字]
[字形] 形声
声符は鼓(こ)。瞽が鼓に従うことについて、〔釈名、釈疾病〕に「瞽は鼓なり。瞑瞑然として、目の合すること、鼓皮の如し」とするが、楽官に瞽者が多かったからではないかと思う。視力のないものは盲という。〔説文〕四上に「目に但だ(ちん)のみり」とあり、目睛あるも視力のない意とする。〔国語〕に「瞽」「瞽師」、また「瞽の記」などの名がみえ、瞽は古代礼楽の伝承に重要な地位を占めた。殷代の学を瞽宗という。
[訓義]
1. めしい、盲目。
2. 楽人、楽官。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕瞽 メシヒタリ・メシヒ 〔立〕瞽 メクラ・メシヒ・メシヒタリ
[語系]
瞽・鼓()kaは同声。瞽者の目を鼓皮の如しとするのは、いわゆる音義説で、字が鼓に従うのは、瞽を楽官として位置づけたものとみられる。
[熟語]
瞽議▶・瞽見▶・瞽言▶・瞽工▶・瞽史▶・瞽師▶・瞽者▶・瞽人▶・瞽説▶・瞽宗▶・瞽▶・瞽▶・瞽談▶・瞽夫▶・瞽▶・瞽惑▶
[下接語]
狂瞽・愚瞽・神瞽・盲瞽・瞽・瞽
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報