普及版 字通 「矛(漢字)」の読み・字形・画数・意味
矛
常用漢字 5画
[字訓] ほこ
[説文解字]
[字形] 象形
長い柄のあるほこの形。〔説文〕十四上に「矛(しうぼう)なり。兵車につ。長さ二。象形」とあり、長さ二丈四尺のものは夷矛、枝刀のあるものを戟(げき)という。この矛を台座につけ、兵車上にたてて巡撫することを、正(いつせい)・省という。金文の〔宗周鐘〕に「王(はじ)めて・武のめたまへる疆土を省す」とみえる。
[訓義]
1. ほこ、長い柄のほこ、枝刀のあるほこ。
2. おかす。
3. 字はまた鉾に作る。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕矛 テボコ・ホコ
[部首]
〔説文〕に矜など五字、〔玉〕になお約二十字を加えるが、ほとんどその用例をみない字である。
[声系]
〔説文〕に矛(ぼう)声として(茅)・柔・楙・袤・など七字。また楙(ぼう)声・(ぼう)声の諸字を収める。柔は声系の異なる字である。
[熟語]
矛戈▶・矛戟▶・矛弧▶・矛叉▶・矛▶・矛矢▶・矛端▶・矛頭▶・矛櫓▶・矛楯▶・矛盾▶
[下接語]
夷矛・戈矛・殳矛・矛・楯矛・杖矛・銛矛・操矛・霜矛・蛇矛・長矛・飛矛・舞矛・利矛
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報