矢作 栄蔵(読み)ヤハギ エイゾウ

20世紀日本人名事典 「矢作 栄蔵」の解説

矢作 栄蔵
ヤハギ エイゾウ

明治〜昭和期の農業経済学者 東京帝大名誉教授



生年
明治3年7月25日(1870年)

没年
昭和8(1933)年12月18日

出身地
武蔵国伊刈村(埼玉県)

学歴〔年〕
東京帝大法科大学政治学科〔明治28年〕卒,東京帝大大学院

学位〔年〕
法学博士〔明治40年〕

経歴
高等商業(現・一橋大学)講師、東京高等工業学校講師、農科大学実科講師などを経て、明治34年母校・東京帝大農科大学の助教授となる。36年渡欧しドイツ、フランス、英国、イタリア、スイス各国に留学し帰国。40年法学博士の学位を得て、同大農科大学並びに法科大学の教授就任。ついで経済学部の独立に際し同学部兼農学部教授となり経済学部長を命じられた。44年欧米各地を巡視し、大正2年帰国、のち退官して名誉教授となる。傍ら、帝国農会会長、農事電化協会会長、東京帝大経済学会会長を務め、農業経済界に大いに貢献した。また学士院会員でもあり農業経済学の権威として知られた。著書に「不動産」「銀行論」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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