20世紀日本人名事典 「知里 真志保」の解説
知里 真志保
チリ マシホ
昭和期の言語学者
- 生年
- 明治42(1909)年2月24日
- 没年
- 昭和36(1961)年6月9日
- 出生地
- 北海道幌別郡登別村(現・登別市)
- 学歴〔年〕
- 東京帝大文学部言語学科〔昭和12年〕卒
- 学位〔年〕
- 文学博士(北海道大学)〔昭和29年〕「アイヌ語法研究」「分類アイヌ語辞典植物篇」
- 主な受賞名〔年〕
- 北海道新聞社会文化賞〔昭和24年〕,朝日文化賞(昭29年度)〔昭和30年〕
- 経歴
- アイヌ名門知里家の二男。昭和4年幌別村役場に勤めたが、翌年知里家と親しい金田一京助を頼って上京、12年東大を卒業。13年三省堂入社、15年樺太の豊原高女教諭、18年北海道帝大北方文化研究室嘱託、22年北大文学部講師、33年教授を歴任。北海道アイヌ協会設立に尽力し、またアイヌ土地解放運動に協力した。30年朝日文化賞受賞。著書に「アイヌ語法研究―樺太方言を中心として」「分類アイヌ語辞典〈植物篇・動物篇・人間篇〉」「アイヌ語入門―とくに地名研究者のために」「地名アイヌ小辞典」、「知里真志保著作集」(全4巻・別巻2 平凡社)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）20世紀日本人名事典について 情報