石井 双石(読み)イシイ ソウセキ

20世紀日本人名事典 「石井 双石」の解説

石井 双石
イシイ ソウセキ

明治〜昭和期の篆刻家



生年
明治6年4月1日(1873年)

没年
昭和46(1971)年10月29日

出生地
千葉県山武郡大網白里町

本名
石井 碩

別名
字=子寛

主な受賞名〔年〕
紫綬褒章〔昭和38年〕,勲四等旭日小綬章〔明治40年〕

経歴
明治38年浜村蔵六に師事して篆刻を学んだ。42年浜村没後、札幌に移り、大正12年上京、先輩梨岡素岳らと長田印会を興し、「雕虫誌」を刊行。昭和6年東方書道会の設立に参加、役員となった。中国古印の研究を続けていたが戦災で資料が焼け、一時郷里に疎開後再び上京、中国の古印をもとに趙之謙風の刻風を立て、戦後は奔放な刻風をみせた。38年紫綬褒章、40年勲四等旭日小綬章を受章後進の指導に当たると共に毎日書道展名誉会員、書道芸術院顧問、日本書道院顧問を務めた。著書に「篆書指南」「篆刻指南」、印譜に「双石脱印」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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