石南花・石楠花(読み)しゃくなげ

精選版 日本国語大辞典 「石南花・石楠花」の意味・読み・例文・類語

しゃく‐なげ【石南花・石楠花】

〘名〙
① ツツジ属シャクナゲ亜属の植物の総称。ツツジ属のうち常緑で厚い葉をつけ、子房や葉に腺状鱗片のないものがこれにはいる。ヒマラヤなどには高木となるものもあるが、日本産のものはいずれも低木で、高さ四メートル以内がふつう。ツクシシャクナゲハクサンシャクナゲホソバシャクナゲキバナシャクナゲが日本に自生し、ツクシシャクナゲにはいくつかの変種がある。石南花・石南は中国産の別種の漢名を誤って用いたもの。しゃくなぎ。しゃくなんげ。しゃくなん。《季・夏》 〔俳諧・誹諧初学抄(1641)〕
② ツクシシャクナゲの変種ホンシャクナゲまたは、同種の別変種アズマシャクナゲの異名
③ 動物「しゃこ(蝦蛄)」の異名。《季・夏》 〔本朝食鑑(1697)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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